主観と客観
主観と客観の違い
- 客観的は「事実、データ、数字」、本当にあったことや、だれでも確かめられること
- 主観的は「意見、主張、解釈」、その人が考えたこと
正しさの違い
- 主張は主観的であり、自分が納得するもの、ほぼ正しくはない。
- 事実は客観的であり、誰もが納得するも、正しい。
主観と客観の例
1 は意見(主観)で、2 は事実(客観)。
- 今日は暑い
- 今日は 30℃ だ
なぜ客観性が必要か?
- 人に物事を伝える時は、事実をベースにしないといけない
- なぜなら解釈は人それぞれだから
- 事実がない場合は、話が空中線になり、無駄なコミュニケーションコストが発生する可能性が高い
雲雨傘
コンサルは雲雨傘の FW を使う。
- 空は「事実」
- 雨は「解釈」
- 傘は「解決策」
主観と客観 vs. 絶対と相対
属性 | 主観 | 客観 | 絶対 | 相対 |
---|---|---|---|---|
認識の基準 | 自分自身 | 独立した事実・法則 | 固定・変わらない | 状況・文脈に依存 |
一般性 | 低い | 高い | 高い | 低い |
確実性 | 不確か | 確か | 確か | 不確か |
例 | 好み、感じること | 科学的事実、測定 | 物理法則、数学的公式 | 文化、社会的規範 |
事実ベースで考える
事実を根拠にする
- 捕らぬ狸の皮算用的なことが多い
- やらずに妄想に浸るというか
- Matrix の世界に逃げている感じ
- 実論にしなければ意味がない
- やった結果をもとに論じる
- やらずに論じない
- それは妄想
- 人間はエネルギーを節約するためにやったことがないことを否定しがち
将棋と同じで論理も一駒進める
- 意見ベースの論理は十中八九間違い。
- 進めるコマは、事実+1の方がいい。
- 論理を作るときは一手まで、二手進めたら反則負け
- というか 2 つ以上進めたら往々にして空理空論になる
意見を根拠にした意見はほぼ間違い
- 特に非専門家の意見
- 前提が正しくないのでその後の論理も正しくない
- 三段論法も何も通じない
- なので、一次情報などのプライマリーソースをエビデンスにする
専門家の意見の方が正しい
- A さんはあてずっぽうで金を掘って採取的に破産した
- 他方 B さんは専門家に聞いて、候補地を絞って掘ったら金が出た
- B さんが掘り当てた金は A さんの穴から 1m しか離れていなかった
=> つまり、意見は意見でも、専門家の意見が一番大切ということ。
ただし、事実でも意見ベースの事実 は正しくない
面白いのがマグドナルドのサラダマックのエピソード。
- ある消費者アンケートでは欲しい物の 1 番は「サラダ」だった。
- そこで「サラダマック」を投入した。
- しかし、もっとも売れたのは「メガマック」だった。
なぜなのか? なぜなら、消費者の思いと行動は違うから。
- 頭ではサラダ系が食べたいとしても、実際に手に取るのはメガマックだったという話
- こってりラーメンを背徳感がありながらも食べてしまう心理
- また、人間は合理的に行動はできないということ
つまりアンケートは極端な話を言えば嘘だった
- 「マクドナルドでヘルシーなものが食べたい」というのは、思考の中だけのねつ造された回答
- 「こういうふうに考えるのが正しい」「こう答えておけば大丈夫」といった考えが頭の中に巡った結果
- なので、消費者の声をそのまま受け入れても作れない
別の言い方をすれば、人の意見は数値に変換しても真実ではない、あくまで真実は事実の中にある