条件
ビジネスに置ける条件:
- 十分条件は、満たせば命題が可決される条件や要件
- ノックアウトファクターは、満たすと命題が否決される条件や要件
- つまり、反必要条件とも言える
必要条件の誤解
- 必要条件はあくまで必要であり、必要条件が真だからと言って、命題が必ず真になるとは限らない
- 逆に十分条件は命題が可決されるのに十分な条件であり、十分条件が真なら命題もかならず真
定義
p ⇒ q が真のとき
- p は q の十分条件
- q は p の必要条件
つまり、次が言える。
説明 | 表現 | 否定の場合 |
---|---|---|
p は q であるための十分条件 | p が成り立つ場合、必ず q も成り立つ | もし P が成り立たない場合、 q については何も言えない |
q は p であるための必要条件 | q が成り立つためには p が成り立つ必要がある | もし q が成り立たない場合、 p も必ず成り立たない |
例
数直線の例
\[ P: x < 1 \\ Q: x < 3 \\ P \Rightarrow Q \\ \]
の時 P => Q は真なので次が言える。
- P は Q の十分条件
- P (x が 1 未満)が成立するならば、Q (x が 3 未満)も成立する。
- つまり、P が真なら十分にQ は真である
- Q は P の必要条件
- Q (x が 3 未満)が成立している場合、P (x が 1 未満)が成立しているかは分からない。
- しかし、P (x が 1 未満)を満たすためには、Q (x が 3 未満)である必要がある。
ベン図の例
\[ P: 新宿に住む \\ Q: 東京に住む \\ P \Rightarrow Q \\ \]
「新宿区民 ⇒ 東京都民」 という命題、これは真。
- P は Q の十分条件
- ある人が「新宿区民」なら、それだけで「東京都民」ってことは十分わかるよね。
- Q は P の必要条件
- ある人が「新宿区民」であるためには、少なくとも「東京都民」である必要があるよね。
- 少なくとも東京都民じゃないと話にならないよね。
つまり、ある人が新宿区民であるためには、少なくとも東京都民であることが必要な条件で、反対に、ある人が東京都民であるためには、新宿区民であることは(十二分すぎるほど)十分な条件ということである。