反対意見を取り入れる
弁証法とは?
弁証法とは、ある命題(テーゼ)と対立関係にある命題(アンチテーゼ)を統合し、より高い次元の命題(ジンテーゼ)を導き出す、止揚(アウフヘーベン)の考え方を土台とした思考法。
止揚(アウフヘーベン)
対立する二つの命題(テーゼとアンチテーゼ)に優劣があるわけではないということ。片方の命題がもう片方の命題を打ち消すのではなく、統合され進化していくという点にある。
例
ゲーム開発の例
- テーゼ:ユーザーはゲームに楽しさを求めている
- アンチテーゼ:ユーザーは運動不足を懸念し、ゲームを控えるべきと思っている
- ジンテーゼ:楽しみながらできる運動を取り入れたゲームソフトを開発しよう
お肉の例
- テーゼ:栄養価も高く美味しいお肉を人々は求めている
- アンチテーゼ:世界的に肉食が広がると、食糧資源の枯渇につながる
- ジンテーゼ:大豆等を原料に、栄養価が高く、美味しい人工肉を世に広めよう
二律背反を超える
- つまり、事物の対立や矛盾に着目し、それを克服する新たな発想を生み出す思考法である。
- 矛盾こそが新しい発想や展開のヒントであり、原動力であるとも考えられる。
- ビジネスにおいても、さまざまなジレンマや二律背反があるが、
- それらを乗り越えたユニークなアイデアを生み出したい場面で活用が効く